イスラエルによるパレスチナ人迫害に抗議する方法として、デモ以外にもイスラエルの商品やイスラエル支援企業の商品をなるべく買わない、というものがある。これが意外に効果的で、南アフリカのアパルトヘイトが終わったのも不買運動により追い詰められたのがきっかけだ。
イスラエル支援企業のリストを見ると、世界の名だたる企業がこんなに、と驚く。欧米ではイスラエルを批判した人たちがそのために職を失うような事態が頻繁に起きていて、シオニストがいかに強い権力を持っているかを日々実感させられている。こういう状況を改善するためにも、イスラエル支援勢力の力を少しでも弱めたい。
ということで、イスラエル支援企業を項目別にまとめてみた。代替候補もできるなら挙げてみることにする。
項目は次の通り。クリックするとその場所に飛ぶ。
コンピューター/映画/通販会社/動画配信サービス/ファストフード・喫茶店/コンビニ・スーパー・ドラッグストア/飲料/食品・お菓子 /衣料/美容・健康/靴/旅行サイト/車・重機/保険/その他/まとめ
コンピューター系
ボイコット対象…マイクロソフト、Apple、インテル、HP(ヒューレット・パッカード)、IBM、DELL
HPはイスラエルの占領政策への加担の度合いが大きく、後述のBDS運動でも優先的なボイコット対象とされているので(→参考)、最低限HP製のPCは避けよう。
AppleはiPhone 17eにイスラエルチップを使っている。後述するようにGoogleもイスラエル支援企業ではあるものの、iPhoneを使うよりはAndroidスマホを使うほうがいくらかマシだろう。
マイクロソフトとインテルは残念ながら避けるのは難しい。根性と知識があれば自作パソコン+Linuxという手もあるが、知識のない人には敷居が高いだろう。ここは無理しなくてもいいと思う。
映画
ボイコット対象…ディズニー、ワーナーブラザース
ディズニーはイスラエル支援の声明文を出した。また、イスラエル国内の支援団体に資金提供したが、パレスチナの支援団体にはしていない。ハマースのみを非難し、イスラエルによる虐殺は非難していないので、スタンスは明らかだろう。
ここに挙げた以外でも、ハリウッドではイスラエルを批判した俳優(スーザン・サランドン、メリッサ・バレラなど)がエージェンシーを解雇されたり役を降板させられたりするような、言論の自由のない状態。そしてこれは今に始まったことでもない。ハリウッド映画全体をボイコット対象にしていいくらいだと思う。
代替案…ハリウッド以外の映画。インド映画や韓国映画や中国映画などはクオリティでハリウッド映画に劣ることはないと思う。
通販会社
ボイコット対象…Amazon
AmazonはGoogleとともにイスラエルに技術提供している。
代替案…ヨドバシ・ドット・コム、通販生活、hontoなど
楽天市場はボイコットリストには載せていないが、攻撃型ドローンの導入支援をする方針らしいのでお勧めできない。
動画配信サービス
ボイコット対象…アマゾンプライム、ディズニープラス、Netflix
ディズニーとAmazonについては前の項目に書いたとおり。Netflixは2024年10月、パレスチナ関係の動画のほとんどを一気に削除した(→参考)。シオニストロビーの圧力に負けたものと思われる。さらに、近日Netflixで公開予定の聖書を題材にしたオリジナル映画では、聖母マリア役に白人系のイスラエル人を起用。他の主要キャストにも何人もイスラエル人がいるようだ(→参考)。聖母マリアは確かにユダヤ人だが、当時のユダヤ人は白人ではなく、浅黒い肌をしていた。そしてその子孫が現在のパレスチナ人である可能性が非常に高い。つまりこれは歴史的にも誤った描写であるし、ホワイトウォッシュでもある。
代替案…U-NEXT、dアニメストア、Lemino、DMM TV、FOD、アジアンドキュメンタリーズなど。
U-NEXTは月額が高いのがものすごくネックだけど、その分ポイントもたくさん付くし、見られる本数は圧倒的に多いし雑誌も読めるので満足度は高いと思う。
huluはディズニープラスとのセットプランがあったりして多少つながりがあるので、ボイコット対象としては挙げないけどあまりお勧めもできないかもしれない。
アジアンドキュメンタリーズは娯楽系ではないので実際にはアマプラやディズニープラスの代わりにはならないけど、兵役拒否したイスラエル女性の話やヨーロッパからガザへ留学した医学生の話、危険を冒して運び屋をやっているパレスチナ人運転手の話など、パレスチナ/イスラエル問題を考える上で参考になる作品を多数扱っている。
ファストフード・喫茶店など
ボイコット対象…スターバックス、マクドナルド、バーガーキング、サブウェイ、ケンタッキーフライドチキン
スタバがイスラエル支援企業であることは昔から有名だった。ついこの間も、イスラエルを批判した労組を訴えたとか。それに、元会長のハワード・シュルツは熱心なシオニストだ。
マクドナルドも同様に昔からシオニスト企業として有名。ついこの間もイスラエル軍に食事を無償提供していた。
それに加え、マレーシアのマクドナルドは同社のボイコットを呼びかけていたBDSマレーシアを名誉毀損で訴えた。そこからマクドナルドボイコットの動きが国際的に加速している。(→参考)
代替案…ファストフードならモスバーガーやゼッテリア(旧ロッテリア)、それにマムズタッチ、フレッシュネスバーガーなど。モスバーガーには動物性食材を一切使用していないハンバーガーもある。味もマクドナルドより美味しい。
喫茶店ならコメダ珈琲、上島珈琲店、カフェ・ベローチェなどスタバ以外に選択肢はいくらでもあって、スタバより安くて美味しかったりすると思う。チェーン店以外の個人経営の店なども含めて開発してみるのも面白いかも。
コンビニ・スーパー・ドラッグストア
ボイコット対象…セブン・イレブン、ローソン、サミット(スーパーマーケット)、TOMOD’S、ファミリーマート
住商エアロシステムはイスラエル製攻撃型ドローンの輸入代理店であるため、住商の子会社のサミットとTOMOD’Sもボイコット対象となっている。
セブン・イレブンはかつてイスラエル兵の応援キャンペーンを展開していたが、現在はイスラエルから完全撤退している。これは抗議活動の影響もあると思う。→参考)
ローソンは三菱商事(三菱重工はイスラエルの企業に出資している)の子会社。
代替案…ミニストップ、セイコーマート、デイリーヤマザキ、NewDaysなど
飲料
ボイコット対象…コカ・コーラ、ペプシ、ファンタ、ネスレ、サントリー、リプトン、BOSS、evian、sprite、トロピカーナ
コカ・コーラ社が出しているのはコーラだけではないので注意が必要。アクエリアス、爽健美茶、綾鷹、いろはす、などがコカ・コーラ社製。
サントリーは、イスラエル大使館が公演する演奏会(イスラエル・チェンバー・プロジェクト)をサントリー・ホールで開催するということで新たに対象に加わった。(→参考)また、飲料にイスラエル産の柑橘類を使い続けているということもある。
代替案…スポーツドリンクならポカリスエット(大塚製薬)、お茶なら十六茶(アサヒ飲料)、コーラなら復刻堂のコーラ(ダイドードリンコ)、缶コーヒーならUCCなど。復刻堂のコーラはドン・キホーテやイオン、通販、Dydoの自販機などで買える。
シリアル
ボイコット対象…ケロッグ
代替案…Calbeeがいろいろ出している。NISSINのシスコーンもある。どちらもケロッグより安い。
スープ
ボイコット対象…クノール
代替案…ポッカサッポロの「じっくりコトコト」シリーズなど。
ピザ
ボイコット対象…ピザハット、ドミノピザ、パパジョンズ
代替案…有名どころだとピザーラなど。出前以外でも、スーパーなどにもピザは売っているのでそういうものを利用してもいいと思う。
ヨーグルト、お菓子、アイスなど
ボイコット対象…DANONE、Pringles、KitKat、OREO、31アイスクリーム
代替案…上に上げた物以外。輸入品を避ければ問題なさそう。
衣料品等
ボイコット対象…ZARA、H&M、GAP、ルイ・ヴィトン、CHANEL、ラルフ・ローレン、ディオール、カルバン・クライン
ZARAのヘッドデザイナー、Vanessa Perilmanは2021年、パレスチナを差別し、イスラエルによる病院や学校の爆破を正当化する発言をしたが、今でもヘッドデザイナーの座に居座り続けている。また、2023年12月にはパレスチナ人の遺体を思わせる広告を出して炎上した。
美容系・健康系など
ボイコット対象…SABON、ジョンソン・エンド・ジョンソン、P&G、ニベア、ユニリーバ、DOVE、エスティ・ローダー、ロレアル
SABONはイスラエル企業。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは化粧水などのほか絆創膏、コンタクトレンズも出している。絆創膏は「キズパワーパッド」や「BAND-EID」と書かれているもの、コンタクトレンズはワンデーアキュビュー、アキュビューオアシス、2ウィークアキュビューなどを避ける。
P&Gはh&s、ヴィダルサスーン、パンテーンなどのヘアケア用品のほか、洗濯用品(アリエール、ボールド、レノア、さらさ)、おむつ(パンパース)、尿もれ用品(ウィスパー)、台所用洗剤(JOY)、消臭用品(ファブリーズ)なども出している。
代替案…化粧品ならLUSHなど。LUSHはガザ連帯のメッセージを出している。
コンタクトレンズならエアオプティクス、デイリーズアクア、メニコンなど。
洗剤ならナノックスなど。
スポーツ用品、靴など
ボイコット対象…PUMA、リーボック、アディダス、ティンバーランド、ナイキ、
リーボックは2025年、イスラエルサッカー協会(違法入植地のチームも含む)の新たなスポンサーとなることを発表した。PUMAは一度はイスラエルサッカー協会のスポンサーから撤退したものの、2025年からイスラエルのサッカーチーム、マッカビ・テルアビブと契約している。
アディダスは片足を失ったイスラエル兵士を広告に起用している。また、同社は親パレスチナ派のモデルを広告から外した過去もある。
代替案…アシックス、ミズノなど
旅行サイト
ボイコット対象…ブッキングドットコム、EXPEDIA、エアビーアンドビー(Airbnb)、トリップアドバイザー
上記4社はイスラエルの違法入植地のホテルや観光スポットを紹介し、利益を得ているとして人権団体アムネスティ・インターナショナルから非難されている(→参考)
車・重機
ボイコット対象…Hyundai、ボルボ、トヨタ、川崎重工、カワサキモータース、キャタピラー
川崎重工はイスラエル製攻撃型ドローンの輸入代理店。カワサキモータースは川崎重工グループの企業。
Hyundai、ボルボ、キャタピラーの重機は、パレスチナの破壊に使用されてきたとして、フランチェスカ・アルバネーゼ氏による国連の特別報告でも名前が挙げられていた。
保険
ボイコット対象…AXA、アリアンツ
AXAはボイコット優先度かなり高めの要注意企業。(→参考)
アリアンツはイスラエルの軍需企業エルビット・システムズに保険を提供しており、アルバネーゼ報告でもAXAとともに名前が挙げられていた。
その他
ボイコット対象…Google、ソーダストリーム、ソフトバンク、サン電子、パランティア、日本エヤークラフトサプライ、住商エアロシステム、伊藤忠商事、海外物産、三菱重工、FANUC(ファナック)、日本アドシステムズ(NAS)、VOGUE、Coleman、LEGO
ソーダストリームはイスラエルの企業。ボイコット優先度は特に高い。
代替案…炭酸水メーカーならドリンクメイトなど
Googleは通販会社の項目にも書いたとおり、Amazonとともにイスラエルに技術提供している。Googleに対して不買は現実的に難しいけど、こういう巨大企業がイスラエルを支援していることは覚えておくべきだと思う。
ソフトバンクグループのソフトバンク・ビジョン・ファンドはモサド(イスラエルのテロ組織)の元長官であるYossi Cohenをアドバイザーとして雇用している。
サン電子は、スマホから個人情報を抜き出す機器(パレスチナ人の監視も含め世界各地で人権弾圧に利用されている)を開発しているイスラエル企業セレブライトを子会社としている。(→参考)
パランティアはAIを駆使したデータ解析企業。イスラエルと戦略的パートナーシップを結んでいて、パレスチナ人を監視するためのシステムの提供などをしている。攻撃目標を分析する技術も持っていて、こういった技術がパレスチナ人の虐殺に使われている可能性は高い。
FANUCはイスラエルの軍需企業にロボットを売っており、そのロボットを使用してイスラエルの武器が生産されている。
住商エアロシステム・日本エヤークラフトサプライ(NAS)・海外物産はイスラエル製攻撃型ドローンの輸入代理店。この3社は川崎重工とともにBDS Japan BulletinからもBDSターゲットとすることが呼びかけられている。
また、住商関連企業として次の企業の消費者ボイコットが求められている。(→参考)
ボイコット対象…サミット(スーパーマーケット)、TOMOD’S(ドラッグストア)、J:COM(通信会社)、ティーガイア、QUOカード、UNICase、フェイラージャパン
まとめ
企業名に注意することに加えて、食品や飲料の場合は産地を確認してイスラエル産のものを避けることも重要。特にグレープフルーツやレモンなどの柑橘類には要注意。
その他に、イスラエル企業と提携する日本企業のリストも見つけたので、こちらも参考にしてほしい。
ちなみに、イスラエルの占領等を終わらせるためにイスラエルに対し様々な圧力をかけるBDS(Boycott, Divestment, and Sanctions)運動というものがあり、BDS Japanという団体もある。BDS JapanはX(twitter)やnote、FacebookやInstagramもやっているので、気になった方はそちらも是非見てほしい。
ボイコットの話をすると、関係ない従業員が被害を被る、かれらの生活のことはどうしてくれるんだ、という理屈でイチャモンを付けてくる人がいる。それについての答え。
そもそも、潰れている会社などいつでもたくさんある。特に飲食店は。潰れそうな店の従業員のことを考えてお前は利用してあげたりしてるのか、絶対してないだろ、と思う。マックやスタバを利用する代わりに他の店を利用すればそっちの従業員も助かるし、何も悪いことはない。マックやスタバのせいで潰れるところだった店を救うことだってできるかもしれない。
ボイコットは完全な形では出来なかったとしても(例えばマイクロソフトやインテルやAmazonを避けることができなかったとしても)、やらないよりは出来る範囲ででもやったほうがずっとマシだ。インテルの入ったパソコンを使っているくせに、みたいに揶揄してくる連中の言うことを間に受ける必要は全く無い。かれらはそう言って何もやらない自分を正当化しているだけなので。