場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

BSジャパン時代劇

池波正太郎時代劇 光と影 第九話「おっ母、すまねえ」感想

見ていて可哀相で可哀相で仕方なかった。 市太郎が。 どうしようもない不良息子みたいに描かれていたけど、あの子がそうなってしまったのは大体は母親の対応のまずさのせいだと思った。もちろん暴力を振るうという行為は誉められたもんではないが、その裏に…

池波正太郎時代劇 光と影 第七話「狐と馬」等感想

久しぶりに好みの話が来た。池波正太郎原作は合わないな、と思っていたところだったので嬉しい誤算。 話の展開は全く読めず、バッドエンドになるのでは、と不安になっていたところにあの爽やかなハッピーエンド。馬之助が川に落ちたと聞いた時のみんなの嬉し…

池波正太郎時代劇 光と影 第六話「断金の友」感想

人の命を粗末にするなよ、っていうのが真っ先に浮かんだ感想。当時はそういう時代だったということは承知の上で、でもそういう価値観のものを現代の人間にそのまま見せられてもなんだかなあ。全く理解も共感もできないぞ。 勘助は嫌な奴には違いないが、殺さ…

池波正太郎時代劇 光と影 第二話「武家の恥」感想

結末があれってことは、障害があっても変わらない主人公と妻との絆を描きたかったんだよね? でもそれにしてはおみののキャラが弱すぎる。どういう女性なのか、よくわからないまま終わってしまう。 そもそも万之助はおみののどこを気に入って、あそこまで反…

池波正太郎時代劇 光と影 第一話「運の矢」感想

展開早っ! おすえと出会ってから結婚するまでが一瞬すぎてびっくりした。ものすごい唐突にプロポーズしたなと思ったら、おすえもあっさり受けて。短時間で事を収めなきゃいけないんだから仕方ないんだけどね。 前の山本周五郎シリーズのときはそんなにスピ…

山本周五郎時代劇 武士の魂 第十二話「失蝶記」感想

タイトルは失聴とかけているらしく、主人公の谷川は序盤に聴力を失ってしまう。その割に結構普通にペラペラと喋っていて、聴こえていたことがあるとは言えこんなに喋れるもんだろうかという疑問は湧かないでもない。でもそうしないと多分ストーリー展開がも…

山本周五郎時代劇 武士の魂 第八話「茶摘は八十八夜から始まる」感想

BSジャパンの時代劇、相変わらず面白い。「武士の魂」だったら今のところ第六話「五十三右衛門」が一番好きかな。でも全体的に安定していて、どの話も好き。作りが丁寧で、そのへんの地上波ドラマより出来がいいと思うんだけど、見ている人がほとんどいなく…

人形佐七捕物帳 第八夜「開かずの間」感想

「山本周五郎人情時代劇」以来BSジャパンの時代劇のファンなので、火曜9時のこの枠はずっと見ている。現在放送中の「人形佐七捕物帳」も結構面白い。主人公の左七にはさほど魅力を感じないんだけど子分二人がいい味を出していて。特に豆六。あの三枚目風味…

「男と女のミステリー時代劇」 第一話・第二話感想

BSジャパンで放送されていた「山本周五郎人情時代劇」が終わり、同じ枠で新しいシリーズが始まった。原作は多岐川恭という作家らしい。ミステリーは好きじゃないのであまり期待せずに見始めたけど、こっちもなかなか面白かった。ただ、エンディング曲はちょ…

「山本周五郎人情時代劇」最終話&全体感想

第十二話「めおと蝶」、ずっと嫌な感じだった夫が初めて本音を見せるシーンが良かった。今まで虚勢を張っていたんだっていうのがわかって。今回、主人公と旦那を演じた二人の年齢差はかなりあるみたいなんだけど、前回の「おもかげ抄」と違ってあまり違和感…

山本周五郎人情時代劇 第十一話「おもかげ抄」感想

いい話なんだけど、あんまり好みではなかったかもしれない。 なにが引っかかったんだろう。孫次郎と小房の年の差かなあ。一回りくらいはありそうだったよな。若くて綺麗なお嬢さんが、こんな年上のおっさんにあっさり惚れるってのがちょっとなあ。当時は今よ…

山本周五郎人情時代劇 第十話「泥棒と若殿」感想

山本周五郎人情時代劇、いつも誰も実況してないのに今回に限って某巨大掲示板に実況スレが立っていて、しかも地上波並みに伸びていたので、何事かと思って驚いた。実況が盛り上がりそうな話だとは思ったけどまさかここまでとは。ちょっと調べてみたら「優情…

山本周五郎人情時代劇 第九話「しじみ河岸」感想

今回はいつもと趣向が全然違ってミステリー物。主人公が探りを入れようとすると命の危険に晒されたり、緊迫感が漂う展開。 前回、前々回あたりと比べると、ちょっと暗い話かもしれない。お絹のいた長屋の雰囲気がジメジメしててね。みんなある種の諦めの念を…

山本周五郎人情時代劇 第六話「こんち午の日」感想

山本周五郎のシリーズを第八話まで見てきたけど、この第六話が一番好きだ。特に主人公は断トツで好き。ものすごくいまさらだけど、ついこの間二回目を見たので感想をば。 地味な普通の人が主役ってところがすごく私好みだった。強くもなく、働き者ではあるけ…

山本周五郎人情時代劇 第八話「あだこ」感想

前回と同じく悪役もいなくて誰も死なない、明るい話だった。女性受けよりは男性受けが良さそうな感じの、男の夢ファンタジー。無気力ニートのもとに、ある日突然若い女の奉公人が来て、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれて、顔をわざと汚しているけど洗ったら美…

山本周五郎人情時代劇 第七話「初蕾」感想

今回は今までで一番スッキリしたハッピーエンドだった。珍しく誰も死ななかったし。何より悪役がいないのがいい。「身分違いの恋」という要素はあるものの、恋人の半之助の出番は少なくて、恋愛部分よりは半之助の両親との絆のほうにウェイトが置かれている…

BSジャパンの「山本周五郎人情時代劇」が意外に面白い

時代劇ってお金がかかりそうなイメージがあったから、テレビ東京の、しかもBSでどれだけのものが作れるんだろうっていう好奇心で見始めた。そうしたらこれが意外と面白かったので、ずっと欠かさず見ている。今一番楽しみにしているテレビ番組はこれかもしれ…