場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

小説

「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」第一巻感想

原題は「Percy Jackson and the Lightning Thief」。本屋の帯によるとTOEIC470点以上レベルらしいが、そこまで易しくもないんじゃないかな。結構ボリュームもあるし、本当に470点の人がいきなり読んだら多分挫折する。600点くらいはあったほうが楽しめると思…

「The Princess Diaries」感想

私は子供の頃から王子様やお姫様への憧れなんか皆無だった。と言うよりはむしろ反発していた。だから最初ちょっと危惧していたけど、そんな私のような人間にも楽しめる話だった。プリンセスとか言っても全然キラキラした話じゃなくて。 主人公のミアがスクー…

「ダレン・シャン」第一巻を読んでみた

以前からちょっと気になっていた「The Saga of Darren Shan」シリーズの第一巻「Cirque du Freak」、Kindle版は100円と格安だったので買ってみた。 シリアスな内容の割に英文は平易で、以前児童書だからと油断して「Arthur Trilogy」シリーズの第一巻に手を…

「オリバー・ツイスト」感想

「Oxford Bookworms」シリーズの「Oliver Twist」を読んだ。 STAGE6にしては英文もかなり易しかったし、話がサクサク進むので割と楽しく読めた。昔、完訳版を読もうとして途中で挫折したことがあったけど、英語で書かれているこちらのほうがむしろ読みやす…

原作通りの「坊っちゃん」をいつか見てみたい

私は「坊っちゃん」という小説が大好きで何度も読んでいる。映像化作品もいくつか見てきたけど、いつも不満に思っていることがある。 それは背の高い俳優が主人公の坊っちゃんを演じていること。違うんだよ、坊っちゃんは小柄なんだよ。原作にはっきりそう書…

「虚栄の市」感想

Oxford Bookwormsシリーズの「Vanity Fair (虚栄の市)」を読んだ。 正直言って面白くなかった。だけど妙に印象に残る小説ではあった。私が読んだのは、かなり長編の小説を120ページにまとめたリトールド版。本来なら作者の長い語りがところどころに入って…

「オペラ座の怪人」感想

テレビドラマ「金田一少年の事件簿」に、「オペラ座の怪人」をモチーフにした回があった。孤島にある洋館の中で、オペラ座の怪人を名乗る人物が連続殺人を起こす話。怪人が不気味で、当時小学生だった私にはトラウマレベルの怖さだった。 このドラマの影響で…

「笑傲江湖」の林平之

大分前に、「笑傲江湖」に出てくる岳霊珊というキャラクターについて書いた。(→「笑傲江湖」の岳霊珊) 「岳霊珊」で検索してみたことがあるけど、この記事がかなり上位に来てびっくりした。うちは過疎ブログだけど、岳霊珊ファンの人はもしかしたらこの記…

ヘンリー8世とエドワード6世

前の記事で小説「ブーリン家の姉妹」の感想を書いた。この小説の題材になっているヘンリー8世といえば、6人もの妻をとっかえひっかえして、いらなくなったら処刑したエロ鬼畜王だ。 腹心の部下なんかでも、ちょっと気に入らなくなったらすぐ殺す。お気に入…

「ブーリン家の姉妹」感想

フィリッパ・グレゴリーの「ブーリン家の姉妹」を読んだ。 アン・ブーリンは割と嫌な女として描かれているけど、私はこのアン、嫌いじゃない。というより好きかもしれない。アンはとても頭が良くて気性が激しくて、男性に従順ではない女性だ。意地悪で狡猾な…

「ブーリン家の姉妹3 宮廷の愛人」感想

エリザベスとダドリーにひたすらイライラし、ダドリーの妻エイミーがひたすら可哀想な話。 エイミーは誠実な人なのに、ダドリーみたいなロクデナシのためにいろいろ思いつめてしまうのが切ない。一度は毅然とダドリーに反旗を翻して、ダドリーが唖然となる。…

「笑傲江湖」の岳霊珊

金庸の武侠小説、笑傲江湖。この小説には三人の全くタイプの異なる美少女キャラクターが登場する。幼馴染あり、ツンデレお嬢様あり、尼さんあり。 人気度で言えば、ラストで令狐冲の妻になる任盈盈が圧倒的だろう。40年以上前の作品の登場人物なのに、現代の…